F-Script で遊んでみよう!
Let’s play with F-Script !
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Mountain Lion 対応: F-Script 不具合の原因と対策
F-Script の最新バージョン 2.1 には、Mac OS X 10.8(Mountain Lion)で起動するとクラッシュする、という不具合があることが報告されている。
当サイトでは、公式サイトからダウンロードしたバージョン 2.1 の ZIP に同梱されているプロジェクトファイルを修正&リビルドし、問題の対策版を独自に配布することにした。 → ダウンロードはこちらから
以下に、その対策の改修手順について記録しておく。
※ この記事の作業環境:Mac OS X 10.6.8 Snow Leopard / Xcode 3.2.6
■ 原因
F-Script チュートリアル記事の一つ「F-Script で Mac OS X のフレームワーク群にアクセスする」にも説明があるように、F-Script は、起動時に40個ものフレームワークを自動リンクしている。
この中には、F-Script 自身の動作の為にも必要なもの(Foundation Kit や Application Kit など)も当然含まれているが、そのほとんどは、事前作業無しでそのフレームワークが使えるように、ユーザーの利便を図る目的でリンクされているものだ。
今回の不具合は、このユーザーの利便を図る目的で起動時に自動リンクしているフレームワークの一つ「XgridFoundation」が、Mountain Lion では廃止されたことが「原因」である。
■ 対策方針
ML で廃止された「XgridFoundation」は、F-Script 自体の動作には関与しないフレームワークである為、単に、プロジェクトの構成からこれを削除して、プロジェクトをビルドし直す、という方針で改修を行った。
■ 改修手順
1)公式サイトからダウンロードして解凍したフォルダの「source」直下
にある「FScript.xcodeproj」を Xcode で開く。
2)「プロジェクトの検索」ボタンを押し、「プロジェクト内」を対象に
検索文字列:「 XgridFoundation」と入力して検索する。
この文字列を含む箇所が、3カ所見つかった。
3)FSConstantsDictionaryGenerator.m の以下をコメントアウト。保存。
#import <XgridFoundation/XgridFoundation.h>
↓
// #import <XgridFoundation/XgridFoundation.h>
もう一つのファイルの該当箇所は、コメント文の為、そのままとする。
4) Xcode の左側「グループとファイル」ペインに表示されている 各種
フレームワーク群の最後にある「 XgridFoundation.framework」の上で
右クリックして「削除」を選択。このプロジェクトへのリンクを外す。
5)Xcode メニュー:「プロジェクト>アクティブターゲットを設定」
で「F-Script」を選択。
6) Xcode メニュー:「プロジェクト>アクティブビルド構成を設定」
で「Deployment」を選択。
7) Xcode メニュー:「ビルド>ビルド」を選択。
ビルドが完了すると、解凍したフォルダの中の「source / build」の下
に「Deployment」というフォルダができ、その中に今回のビルド結果
である「F-Script.app」が生成されるので、これを、フォルダの直下に
コピーして、今回の改修作業は終了。
■ 動作確認
8)今回の改修結果を Mountain Lion 環境下で起動して、無事に動作する
ことを確認し、ご連絡を下さった @kuritar さんに深く感謝致します。
ありがとうございました!
2013年1月20日日曜日